IBF世界ミニマム級王者の京口紘人(24=ワタナベ)が27日、大みそかの初防衛戦(東京・大田区総合体育館)に向けて練習を公開。「勝って稼ぎたい」理由を打ち明けた。

 7月にベルトを奪取した後にジムの寮を出て一人暮らしを始めたが、家賃は11万3000円(管理費込み)で「家電や家具を揃えたりしたので、全部で100万ぐらいかかったんです」(京口)。さらに試合後は親やいとこに「これまでの恩返しをしたい」と、たくさんのお年玉を渡す予定。うれしい出費が何かと続くとあって、カルロス・ブイトラゴ(26=ニカラグア)を相手に負けるわけにはいかないのだ。

 この日は中学1年から2年間指導を受けた元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎(47)から譲られたウエアを着て、たっぷり汗をかいた。「ゲン担ぎじゃないけど、これを着ると気合が入ります。ジョーちゃん(辰吉)の代名詞だった左ボディーで倒すような試合をして、年末の5つの世界戦の中でも目立つような試合がしたい」と意気込んでいる。