WBC世界ライトフライ級王者の拳四朗(25=BMB)は同級1位ペドロ・ゲバラ(28=メキシコ)を判定2―0で破り、初防衛に成功した。

 4回終了時のジャッジの採点は0―3と劣勢。しかし、ここから距離を詰め、徹底したボディー攻めで逆転勝ちした。ただ、試合後の王者は「攻めるのが大事だと思いました」と反省しきり。後半勝負を意識した分、序盤に手数が減り、ゲバラにペースを握られた。

 それでも、結果がすべてだ。父の寺地永会長(53)は、不利な状況をはね返した息子を「展開が悪くなっても切り替えられた」とたたえ「頭のスタミナ」を評価した。拳四朗も次戦のKO決着を宣言。大きなダメージもないため、10日間程度の休みを経て始動する予定で、さらにアグレッシブな攻撃スタイルを追求していく。