佐藤王座統一へ「ニジマスに学ぶ」

2013年01月19日 16時00分

 昨年大みそかに大激闘の末、防衛を果たしたWBC世界スーパーフライ級王者の佐藤洋太(28=協栄)が、一風変わった「ニジマス世界取り論」を披露して王座統一を誓った。

 

 大みそかのV2戦で赤穂亮(26=横浜光)を大差判定で下してからオフはわずか2週間だったが、この間に「ニジマスを見て世界を悟る」ことを学んだという。

 

 佐藤はV2戦後にニジマスの稚魚を購入して、自宅で飼い始めた。成魚になると体長40センチ前後にもなるが、水槽は「普通の大きさですよ」(佐藤)と涼しい顔。これは佐藤なりに世界観を悟ったからだいう。

 

「魚というのは飼われている環境に応じた大きさにしか成長しないんです。ピョンピョン跳びはねるノミも、小さな入れ物に何分間か入れておくと、外に出しても大きく跳ばなくなる。入れ物にぶつかっているうちに『跳んでも無駄』と思うようになってしまう。本で知ったんですけど。小さな枠組みでモノを考えるようになると、人間も小さくなってしまう」

 

 ニジマスによって導き出された13年の目標が、より大きな世界を意識すること。まずは今年から認可されるWBO、IBFを含めた4団体の王座統一に少しでも近づくという。3度目の防衛戦はオプション(興行権)の関係で16勝15KO(1敗1分け)のシーサケット・ソールンビサイ(26=タイ)との対戦が濃厚だが、その後は「身近な(WBA同級王者)河野(公平)さんから潰していきます」とキッパリ。

 

 昨年3勝した世界王者は、日本では佐藤だけ。「職質王者」として有名になった男は、ニジマスの成長とともに「統一王者」の称号も手に入れるつもりだ。