内山 ガンボアとの世紀の一戦は“一発勝負”

2013年01月19日 16時00分

 WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(33=ワタナベ)が、元統一世界フェザー級王者のユリオルキス・ガンボア(31=キューバ)との「一発勝負」に絞ることを表明した。

 

 大みそかは暫定王者のブライアン・バスケス(25=コスタリカ)相手に怒とうのラッシュを見せて8R、TKO勝ちでV6を達成。その内山の今年の目標はアテネ五輪フライ級金メダリストで元WBA&IBF世界フェザー級王者の世界的ボクサー、ガンボアと対戦し撃破することだ。

 

 KOダイナマイトと金メダル&元統一王者の「世紀の一戦」は、米国開催が有力視されている。ただ、ガンボアは07年以降米国を拠点にしているが、内山は飛行機の乗り継ぎを除いて米国本土に降り立ったことがない。そこで、米国のリングと本場特有の雰囲気に慣れるため「4回戦でもいいからガンボア戦の前にやるべき」との声が上がっていた。

 

 内山自身も「確かにそうかもしれません」と話しているが、所属ジムの渡辺均会長(62)の方針はこれを拒否、「次戦でやりたい」で固まっている。

 

 その理由は「拳を痛めたくないから」。たとえ“かませ犬”が相手の試合でも「もし内山のパンチが強く入りすぎて骨折でもしたらすべてが台無し」(渡辺会長)になる可能性がある。KOダイナマイトのパンチ力があり過ぎるからこその一発勝負なのだ。

 

 もちろん、渡辺会長は拳の状態さえ万全なら勝算は十分にあると見ている。2年前のV3戦では三浦隆司(28=帝拳)をKOで仕留めながら、自らも右拳を痛めて手術。約1年のブランクを余儀なくされただけに、なんと「ガンボア戦のことを考えて、バスケス戦でも本気のパンチは1発も打たせなかった」(渡辺会長)ほどだ。

 

「指名試合」となるガンボア戦は、9月末までに行うことをWBAから命じられている。日本のボクシング史に刻まれるビッグマッチになることは間違いないだけに、内山は秋までじっくり待つことも辞さない。