【ボクシング】田中恒成 両目の眼窩底骨折で田口との統一戦は白紙

2017年09月21日 16時30分

 13日に大阪で行われたWBO世界ライトフライ級タイトルマッチで、パランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)に9回TKO勝ちし、V2に成功した王者・田中恒成(22=畑中)が20日、名古屋市内で負傷の診断結果を報告した。

 田中は試合後、頭痛を訴え大阪市内の病院に直行。名古屋で精密検査を行っていた。畑中清詞会長(50)によると「両目の眼窩底骨折で2か月間の安静。(4針縫った)右目の外傷で3か月のスパーリング禁止」。これで年末に見込まれていたWBA同級王者・田口良一(30=ワタナベ)との統一戦は白紙になった。ワタナベジムには前日中に、畑中会長が電話で結果を伝えたという。

 幸い脳には異常はなかったが、疑いのあった左目どころか両目の眼窩底骨折という重傷。約2か月間はウエートトレもできない“絶対安静期間”だ。田中にとって初の全国中継になったダブル世界戦は、関東地区平均視聴率で7・7%、瞬間最高は10・2%をマーク。地元の中部地区では9・8%、14・2%と、年末の“前哨戦”としてまずまずの数字だっただけに、いろいろな意味で痛い負傷になった(視聴率はビデオリサーチ調べ)。

 田中は「田口選手や(ワタナベジムの)渡辺(均)会長、関係者の方には大変申し訳なく思う」と頭を下げた一方で「挫折や壁だとは思っていない。引退? 辞める理由は一つもない。10年以上やります」と統一戦への思いを改めて口にした。

 ただ今後は「治ってから階級を含めて考える」(畑中会長)と全くの白紙。救いは田中が「絶対にこの経験をプラスにします」と前向きな点だ。悔しさを糧に、転んでもタダでは起きないボクサーに成長できるか。