【ダブル世界戦】田中恒成が逆転TKO勝ち 次は田口との統一戦か

2017年09月13日 21時26分

パランポン・CP・マート(左)にパンチを叩き込む田中恒成

 WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ(13日、エディオンアリーナ大阪)は、王者・田中恒成(22=畑中)が同級13位パランポン・CPフレッシュマート(32=タイ)に9ラウンド1分27秒TKO勝ちを収め、2度目の防衛に成功。年末に見込まれるWBA同級王者・田口良一(30=ワタナベ)との統一戦に向けて大きく前進した。

 試合が一気に動いたのは9ラウンドだった。まずは早々に絵に描いたような右ストレートで最初のダウンを奪う。ここはすぐに立ち上がったパランポンだったが、その後も左右の連打を受けて足がフラつきだし、さらに被弾が続いたところでレフェリーストップとなった。

 試合前から田口との統一戦が既定路線のようになっている状況で、絶対に勝たなければいけない。いや、7月23日に東京で行われた田口のV6戦の試合後、リング上に呼ばれた際に「(統一戦が実現すれば)すごい面白い試合になると思います」と言い切った以上、直後の自身の試合でアピールすることは必須だった。

 しかも初めての全国中継とあって「KOが最低条件だと思ってます」との課題を自らに与えたことがプレッシャーになったのか、1ラウンド終了間際には右ストレートをアゴに食らってダウンしてしまう。その後もパランポンに優位に進められ、4ラウンドにはパンチで右まぶたをカットした。

 9ラウンドに一気に形勢を逆転して仕留めたとはいえ、決して見栄えはよくなかった試合に「俺って持ってないですね。こんなに大事な試合で、こんな試合しちゃうなんて…」との言葉がまずは口から出た。それでも「こんな試合したから、なんてことは言いません。(田口とは)やります」と言い切った。

 リングサイドで観戦した田口は「あのままだとポイント的には厳しかったかもしれないのをまとめた。持ってますよ」と逆転勝利をたたえた。

 すでに「ミット打ちは田中選手をイメージしながらやってます」という田口。いよいよ決戦モードが高まってきた。