【ボクシング】久保が王座初防衛に失敗 ランクが上がる亀田和毅にチャンスか

2017年09月04日 16時30分

リングサイドで観戦した和毅(左)とトレーナーの兄・興毅氏

 WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ(3日、島津アリーナ京都)で王者の久保隼(27=真正)は挑戦者で同級2位のダニエル・ローマン(27=米国)に9回1分21秒、TKOで敗れて初防衛に失敗した。ほぼフルマークの完敗は“あの一家”にとって追い風となりそうだ。

 久保がポイントを取れたのは1回の、それも3人のうち1人だけ。あとはローマンにズラリと「10」が並んだ。リーチでは圧倒的に上回ったが、中に入られ自分の距離で戦えない。7回と8回にダウンを奪われ、9回にメッタ打ちとなったところでレフェリーが試合を止めた。ダメージが大きく、取材対応できなかった久保に代わり、山下正人会長(55)は「ローマンはよく研究していた。それに合わせすぎた」と敗者の弁を並べた。

 この戦いにリングサイドから熱視線を送ったのがWBA同級3位の亀田和毅(26=協栄)だ。「久保選手を応援していました。勝って、日本人対決がしたかった」と話した上で、新王者については「勝つ自信はある」と挑戦に意欲を見せた。

 ランク2位だったローマンが王者になったことで、和毅は2位に繰り上がることが有力。王者がランク最上位と対戦する「指名試合」は基本的に1位が対象だが、現在1位のモイセス・フローレス(30=メキシコ)は、無効試合となった6月の同級スーパー王者ギジェルモ・リゴンドー(36=キューバ)戦の再戦指令がWBAから出ており、こちらが優先される。現時点では和毅が実質的な最上位者となる。

 こうした状況もあり、試合後はさっそく直談判。ローマン側も「お金をたくさんくれれば誰とでもやる」との姿勢で、障害は少なそうだ。和毅は所属していた亀田ジムの会長とマネジャーのライセンス更新が認められず日本で試合ができなくなったが、協栄ジムに移籍し昨年10月に国内復帰。紆余曲折を経て、再び日本で世界戦のリングに上がることはあるのか。