山中慎介 タオル投入に「トレーナーを責めることはない」 進退は保留

2017年08月16日 14時22分

一夜明け会見を行った山中。左は浜田剛史代表

 WBC世界バンタム級タイトルマッチ(15日、島津アリーナ京都)で同級1位の挑戦者ルイス・ネリ(22=メキシコ)に4ラウンドTKO負けして、王座から陥落した山中慎介(34=帝拳)が16日、京都市内で一夜明け会見に臨んだ。

 あって当たり前だったものが、そこにないことが、改めてタイトルを失った現実を突きつけた。

 2011年11月に王者になり、今回勝っていれば元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高氏(62)の持つ最多連続防衛記録「13」に並んでいた。WBC世界バンタム級王者の証し、緑色のベルトが壇上にない。「こういった会見でベルトがないのは違和感。『前チャンピオン』になったんだな、と…」

 試合後は明け方まで沙也乃夫人(31)と話し合ったという。会見をするということで今後について何らかの発言があるのではないかと、多くの報道陣が詰めかけたが「進退については、もう少し考えさせてください。何か月も(結論を)引っ張ることはないけど、非常に大事なことなので、落ち着いて決めたい」と話すにとどめた。

 試合は4ラウンドに山中がロープ際でメッタ打ちにされたシーンで、大和心トレーナー(42)がタオルを投入した。

 だが、WBCのルールではタオルが投げ込まれても「棄権」とはみなされない。打ち込まれていても目つきや下半身はまだしっかりしている、と判断したレフェリーはタオルを投げ返そうとしたそうだが、大和トレーナーがリングイン。これによって山中のTKO負けとなった。

 同トレーナーの独断の行為には「早すぎる」との声も起きているが、山中は「映像を見るとバタついていた。だから(試合を止めた)トレーナーを責めることはない」と話した。

「納得いく勝ち方であれば、それで(引退しても)いいのかな」という気持ちで臨んだ一戦は、思わぬ形での幕引きとなり「逆にこういう内容だったので、悩んでいるところ」と打ち明ける。

 まさに不完全燃焼。「神の左」は今後、どんな選択をするのか。