“怪物”井上尚弥にメキシコ武者修行計画

2013年01月10日 16時00分

 アマチュア7冠の“怪物ボクサー”井上尚弥(19=大橋)に、メキシコ武者修行プランが浮上した。

 

 井上は5日にプロ2戦目を行い、タイのライトフライ級王者ガオフラチャーン・チューワッタナ(35)に1Rわずか1分50秒、カウンターの左フック一発でKO勝ち。超大物ぶりを見せつけたが、試合後のマイクでも「KOはうれしいけど(1Rで終わって)せっかく来てくれたお客さんに申し訳ないですね」と話し、会場を沸かせた。

 

 次戦は4月ごろに行い、夏にも日本か東洋太平洋王座に挑戦。さらに大橋ジムの大橋秀行会長(47)は「大みそかに何かあるかも」と、プロ5~6戦目での世界挑戦の可能性をにおわせた。

 

 周囲は井岡一翔(23=井岡)の持つ国内最速での世界王座奪取(7戦目)更新に盛り上がるが、もちろん世界取りにはさらなるレベルアップが必要。大橋会長は「メキシコで3週間ぐらい、世界ランカーとスパーリングをするキャンプをやらせようと思っています」と明かした。

 

 これにはもう一つの事情もある。WBA世界ミニマム級王者だった当時の八重樫東(29)を含めても「井上はジムでのスパーリングで、劣勢になったことがない」(大橋会長)。試合後は本人も「次はもっとレベルの高い相手にしっかり勝ちたい」と物足りなさを口にしている。敵がいない環境では、大きな成長は見込めない。そこで軽量級の宝庫に乗り込んで、より質の高い実戦練習をさせるというわけだ。

 

「その時」に確実にベルトを巻くべく、陣営は怪物に本場で腕を磨かせる。