WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ(21日、東京・有明コロシアム)で5度目の防衛に成功した井上尚弥(24=大橋)が22日、横浜市内のジムで一夜明け会見を行った。

 挑戦者のリカルド・ロドリゲス(27=米国)を倒した3ラウンドの左ストレートについて「ビデオを見て、自分で言うのもなんですけど、カッコいいですよね」と、今回の試合に向けて練習していた「スイッチ」がうまくできたこともあり、相当満足している様子だ。

 今回は拳も痛めず、顔も「ジャブが一回かすったぐらい」(井上)で、とても試合翌日とは思えないぐらい奇麗だ。

 次のV6戦は9月に米国での開催が有力で「9割ぐらい決まってる、と聞いてます」と井上もすでに気持ちを高ぶらせている。

「やっぱりKOでアピールしたいけど、そこに執着しすぎてカラ回りしないように、平常心でやりたい」とイメージはどんどん膨らんでいる。試合の対戦相手は未定だが、現在のSフライ級はローマン・ゴンサレス(29=ニカラグア)を筆頭にカルロス・クアドラス(28=メキシコ)やファン・フランシスコ・エストラーダ(27=メキシコ)といったスター揃い。

 井上は早ければ年末にもバンタム級転向の可能性もあるため「Sフライ級のうちに(ビッグネームの)誰かとはやっておきたいですよね。逃げた、とか避けたとか言われたくないですし」と語った。