WBA世界ミドル級王座決定戦(20日、東京・有明コロシアム)に臨む同級2位の村田諒太(31=帝拳)が19日、前日計量に臨んだ。対戦する同級1位、アッサン・エンダム(33=フランス)とともに200グラムアンダーでパスした。

 村田は「こんなに落ち着いてていいのかなって感じです」とリラックス。その一方、旧知の関係者に「明日はブチかまします」と力強く語ったが、そこには試合に来場できないトップランク社のプロモーター、ボブ・アラム氏(85)を納得させる勝利を届ける決意が込められている。

 同氏は当初、村田の世界戦を見る予定だったものの、同日に米ニューヨークでトップランク社が契約するスター選手でWBC、WBO世界スーパーライト級王者テレンス・クロフォード(29=米国)の試合があるため、来日できなくなった。

 村田は新王者となれば年内にV1戦を行い、その先にはWBAスーパー、WBC、IBF統一王者のゲンナジー・ゴロフキン(35=カザフスタン)戦の可能性も浮上している。しかしメガマッチ実現には、それ相応の実力を証明することが必要。アラム氏は映像などで村田の出来をチェックするだろうが、生観戦できないボスを納得させるには、やはり一目瞭然のKOが最高だ。

 村田戦のゴングは米国時間20日の朝。アラム氏にはグッドモーニングに代わる豪快なKOを届ける。