ボクシングのダブル世界戦(21日、東京・有明コロシアム)に出場するWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(24=大橋)と挑戦者のリカルド・ロドリゲス(27=米国)、IBF世界ライトフライ級王者の八重樫東(34=大橋)と暫定王者のミラン・メリンド(29=フィリピン)の4人が19日、都内で調印式に臨んだ。

 今回がV5戦となる井上は「まずは日曜日にしっかり勝って、その後は会長に『大きな舞台』と言われているので、しっかりアピールする試合をしたい」と意気込みを語った。大橋秀行会長(52)も「ロドリゲスは非常に危険なファイターだけど、ハワイのホノルル空港が(ダニエル・K・)イノウエ空港に変わったので、尚弥に流れが来ていると思う」と時事ネタを織り交ぜて井上の勝利を確信。「お父さん(真吾トレーナー)の手首を破壊したりと、パワーが注目されているけど、テクニックも相当進化しているので、そこにも注目してほしい」と見どころを語った。

 一方、八重樫は「いろいろなプランを用意してきた。34歳というのはあくまで数字上であって、衰えはないと思う」と若さをアピール。

 試合を中継するフジテレビのアナウンサーから「首周りが太くなったことについて」と事実誤認(予備検診の数値は昨年12月のV2戦と比べて1センチマイナス)の質問をされると「首は太くなってないですよ。伸びたのはリーチです」と返す一幕もあった。