WBA世界ミドル級王座決定戦(20日、東京・有明コロシアム)で対戦する同級2位・村田諒太(31=帝拳)と同級1位アッサン・エンダム(33=フランス)が17日、都内で行われた予備検診で初対面した。

 計測された数値では身長(村田182・8センチ、エンダム181・2センチ)、頸周(41・2センチ、39・8センチ)、胸囲(98センチ、95センチ)、上肢リーチ(188センチ、187・5センチ)と、いずれもわずかながら村田が上回った。

 この結果について「2人とも似た体形だけど、映像で見ると、エンダムはもっと大きいと思ってた。あと、僕って意外と手が長いんだなと思いました」と話して周囲を笑わせた。もっとも、リーチで上回るといっても「足の踏み込みとかあるから(測定された数値の)長さが直接関係あるわけじゃない」と油断はない。

 一方のエンダムは「こういうイベントは海外ではないから初めて。ムラタの印象は特にはない。土曜日のリングで彼がどう変わってくるかが楽しみだ」と話した。

 検診が終わると、互いににこやかな表情で握手を交わした。「僕も彼も試合前にメンチ切り合うタイプじゃないんで」(村田)。両者は、リングではどんな変貌を遂げるか。