WBA世界フライ級王者・井岡一翔(28=井岡)が5度目の防衛を果たした試合から一夜明けた24日、大阪市内のジムで一夜明け会見を行った。

 2005年4月から負けなしの61連勝という同級2位ノクノイ・シットプラサート(30=タイ)に3―0の判定勝ち。とはいえ、世界初挑戦の相手を仕留め切れなかったことで「自己採点は50点」と厳しかった。

「老かい」と表現した挑戦者に対し「1、2発だけじゃなく3、4発と打ってきたところを外して攻撃につなげる練習をしてきたけど、それが試合では雑になってしまった」という。3回にローブローで1点減点されたことも心理面で影響があった、と振り返った。

 今後について、父でもある一法会長は「一翔と話し合って、相手が受けてくれるのであれば統一戦の準備をしたい」との構想を前夜に続いて口にした。

 また、試合はTBS系列で生放送され、視聴率は関西地区の平均が15・6%、瞬間最高は19・2%と高い数字を記録。関東地区でも平均12・9%、瞬間最大18・7%だった。(いずれもビデオリサーチ調べ)

 この数字に一翔は「うれしいけど、これを続けていくことが大事。1%でも多くの人に見てもらいたい」。

 一翔の過去の試合で最も高い視聴率だったのは、八重樫東(34=大橋)とのWBC、WBAミニマム級王座統一戦(2012年6月)だった。高い数字を挙げるには、やはりビッグマッチの実現が不可欠だ。