【W世界戦】王者・井岡が判定でV5 具志堅氏に並ぶ世界戦通算14勝

2017年04月23日 21時38分

防衛に成功した井岡一翔(右)

 WBA世界フライ級タイトルマッチ(23日、エディオンアリーナ大阪)で、王者・井岡一翔(28=井岡)は同級2位の挑戦者ノクノイ・シットプラサート(30=タイ)を3―0の判定で下し、5度目の防衛に成功した。

 前日「イオカが自分を選んだことを後悔させる」と言ったノクノイに対し、一翔は「1回が始まったら、その真逆のことが起きる」と切り捨てた。その言葉通り、立ち上がりは手数の多さで王者が主導権を握った。

 ところが3R、ローブローで1点減点のペナルティーを科されるハプニング。これでリズムに狂いが生じ、ノクノイが盛り返す。逆に一翔は6Rにもレフェリーからローブローの警告をされるなど、どうにも波に乗り切れない。

 反撃のきっかけをつかんだのは8Rだった。カウンターからの右をヒットさせ、これにノクノイの腰も落ちかけた。ここからはさながら一翔の「パンチショー」。ストレート、フック、ボディーとあらゆる種類のパンチを浴びせ続け、10Rにはノクノイが、ロープに腰を落としかけるシーンもあった。

 ラスト2Rは明らかに反応が鈍くなったノクノイに右をヒットし続けるが、仕留めることができない。

 結局、倒しきれないまま、一度のダウンシーンもない判定勝ちとなった。試合後は「最後は倒しきりたかったけど、相手がしぶとかった。これは今後の課題」と反省を口にした。

 これでミニマム級からの世界戦通算勝利数が「14」となり、元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高氏(61)が持つ日本記録に並んだ。

「勝利を積み重ねることができたのは、支えてくれた皆さんとフィアンセ(タレントの谷村奈南)のおかげ」と話したものの、記録達成を飾るには少々もの足りない内容だったのは事実だ。

「これからも勝ちに、内容にこだわっていきたい」の言葉にふさわしい戦いを、勝利数更新がかかる次戦では見せたいところだ。