女子大にもボクシング部が定着 受け入れられた実戦以外の部分

2017年03月17日 11時00分

 ボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介(34=帝拳)が2日に12度目の防衛を果たした。年末に全国放送規模で行われる世界戦ラッシュだけでなく、日本のプロボクシングへの注目度が高まる中、一般でもブームが広まっている。

 

 日本のボクシング人気は戦前から高く、戦後もファイティング原田(73)や輪島功一(73)、具志堅用高(61)や辰吉丈一郎(46)など、数々の国民的スターが誕生。だが、その過酷さから若い男性以外には参加しづらい競技だった。それが2000年ごろから、ボクシングジムには中高年の男性や小・中学生、さらには若い女性も通うようになり、その波は大学にも及んだ。

 

 津田塾大学には06年に「女子大初のボクシング部」も登場。同部は一橋大学ボクシング部に合流・連携する形で創設された。今も競技未経験の大学生が毎年、入部を希望している。それでも、大屋清浩津田塾大ボクシング部監督は「女性にとっての敷居はまだ高い」とこう語る。

 

「今でも入部に心が動いた学生からも『危なくないですか?』と確認されます。そこで実戦を強要しないことを保証すると『ダイエットにも向いているし、部の雰囲気も溶け込みやすそう』となる子が多いですし、すっかり楽しくなって試合出場を希望する選手も何人かいました」

 

 部員数には毎年波があるというが、11年間、部が継続してきた要因を大屋監督はこう語る。

 

「競技そのものは以前から極端に変わっていないと思います。ただ、イメージが大きく変わった。あとは男女に性格の差がなくなってきたことを大きく感じますね。でも、殴り合いには男でも抵抗がありますから。実戦以外のゲーム文化をもっと考えていけば、ボクシングは親御さんから安心して勧められるスポーツになると思います」

 

 なお、群馬県立館林女子高校には「女子高初のボクシング部」も創設され、すでに全国王者が生まれている。