ボクシングの井岡ジムは8日、WBA世界フライ級王者・井岡一翔(27)が、4月23日にエディオンアリーナ大阪で5度目の防衛戦を行うことを発表した。

 挑戦者は現在、5年間負けなしで61連勝中という戦績の同級2位ノクノイ・シットプラサート(30=タイ)。2003年にKO勝利でプロデビューを飾ったが、2戦目からは4連敗。しかし05年4月から白星を重ね続け、今年も1月25日、今月1日とTKO勝ち。その前は昨年12月14日に判定勝ちと、驚異的なペースで試合をこなしている。

 井岡は昨年大みそかのV4戦でKO勝利を挙げたとはいえ、ダウンを喫する場面もあり「一瞬の油断があったので、これからはディフェンスのことを考えてやりたい」。それでも「最終的には力の差を見せつけたい」と言い切った。

 今回勝てば、世界戦での通算勝利数が元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高氏(61)の「14」に並び、国内最多となる。

 同じベルトを巻いたこともある王者として「記録に並ぶことができたら光栄なこと。応援してくれる皆さんが喜んでくれる試合をしたい」と4連続KO防衛に意欲を見せた。