WBC世界バンタム級タイトルマッチ(3月2日、東京・両国国技館)の前日計量が1日、都内で行われ、12度目の防衛戦に臨む王者・山中慎介(34=帝拳)は100グラムアンダーの53・4キロ、挑戦者で同級6位のカルロス・カールソン(26=メキシコ)は500グラムアンダーの53キロで、ともに一発でパスした。

 試合前最後の大仕事を終えて水とオレンジジュース、スッポンスープを飲んで元気を取り戻した山中は「早く試合がしたいと思えるぐらい、調子がいいです」と明るい表情で話した。

 周囲の期待はV12をKOで飾って、元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏(61)の連続防衛記録に王手をかけること。そのことは当然わかっており「お客さんに喜んでもらえるように、KO決着できるようにしたい」と話す。

 とはいえ、油断や過信は禁物。当日は「気合を入れすぎないようにしたいですね」と気を引き締めた。