前WBC世界スーパーフェザー級王者で同級1位の三浦隆司(32=帝拳)が22日、同級2位ミゲル・ローマン(31=メキシコ)との同級王座挑戦者決定戦(28日=日本時間29日、米国)に向けて成田空港から出発。大相撲初場所で優勝し、横綱昇進が確実な稀勢の里との対面をモチベーションに戦うことを誓った。
自身もわんぱく相撲の経験者で「秋田県大会に行く前の、郡とかのレベルでは優勝とかしてました」という三浦は家族が大の相撲ファン。前日もV決定の瞬間は大騒ぎだったことを明かした。
田子ノ浦部屋は自宅から近くにあるため「横綱の朝稽古。見てみたいですよね」。その際には「(世界王者の)ベルトを持っていけるようにしたい」と願っている。
今回勝てば、同日にメーンで戦う現王者のフランシスコ・バルガス(32=メキシコ)とWBO同級暫定王者のミゲール・ベルチェルト(25=メキシコ)の勝者への挑戦権を得る。2015年11月にラスベガスでバルガスに9回TKO負けして王座から陥落した時は「ベッドが合わなかったのか、時差ボケだかで、眠れなくて…。今回は床に布団を敷いて寝るとか、いろいろ考えてます」。
今回は「ケガもなく完璧な調整もできた」。好調をリングにも持ち込めるための「睡眠法」を確立させることも、世界再挑戦へ向けて重要な予行演習となる。