ボクシングのダブル世界戦(31日、京都・島津アリーナ)の調印式と前日軽量が30日、京都市内で行なわれ、V4戦に臨むWBA世界フライ級王者・井岡一翔(27=井岡)は、リミットの50・8キロで一発でパスした。

 6年連続となる大みそか決戦で、WBA世界同級暫定王者スタンプ・キャットニワット(18=タイ)と激突する王者は「コンディションは万全。暫定王者とチャンピオン同士の試合だけど、王者は自分だと思っている。レベルの違いを見せたい」と余裕の発言。真の王者たることを証明するためにも「自信を持って試合に挑んで、KOで決着をつけたい」と勝ち方にもこだわりをみせた。

 井岡一法会長(49)は「ここまで追い込んできた。スタンプ選手も追い込んできたと思うが、一翔に高いパフォーマンスでV4の試合を見せてもらいたい」と期待した。

 IBFスーパーバンタム級王者ジョナタン・グスマン(27=ドミニカ共和国)に挑戦するIBF世界同級5位・小国以載(28=角海老宝石)は、計量はリミットの55・3キロでパスし「試合前にこんなに人(報道陣)が集まるのは初めてなので緊張している」。

 初の世界戦となるが「このチャンスをモノにしたい。厳しい試合になると思うけど、あとはやってきたことをぶつけるだけ。諦めずに全力で最後まで頑張りたい」と誓った。