前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(37=ワタナベ)が18日、4月のV12戦でKO負けした現王者ジェスレル・コラレス(25=パナマ)とのリターンマッチ(31日、大田区総合体育館)に向けた公開練習を都内で行った。

 王座を獲得した2010年1月11日以来、約7年ぶりに「挑戦者」としてリングに上がる試合に向けて掲げたテーマは「ブロック」だった。

「今までは見切りすぎていたというか、パンチをもらわない前提でいたので」。7月初旬になって初めて「なかなかビデオの『再生』ボタンを押すことができなかった」KOシーンを見返して改善すべきポイントを確認。このテーマにたどり着いたという。

 4月のトリプル世界戦は、前座のWBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(36)と同ライトフライ級王者・田口良一(30)の後輩2人がそれぞれ防衛したにもかかわらず「僕が負けたから、2人は喜べない状態になってしまった」ことが心残りだ。

「今度は前の日に試合(対WBOスーパーフライ級王者・井上尚弥)する河野と3人で勝って盛り上がりたいですね」。その目標を締めくくるのは、もちろん自身のKO勝利だ。