【ボクシング】小国 大番狂わせの算段あり!

2016年11月16日 16時30分

変わり種マスクをつけファイティングポーズを取る小国

 勝機はある。角海老宝石ジムは15日、IBF世界スーパーバンタム級5位の小国以載(おぐに・ゆきのり=28)が大みそかに島津アリーナ京都で同級王者ジョナタン・グスマン(27=ドミニカ共和国)に挑戦すると正式に発表した。

 

「勝算は、2―8ぐらいで僕が不利なんじゃないでしょうか」

 

 晴れの会見の席で小国の口から出たのは、何とも頼りない言葉だった。もっともグスマンの「23戦22勝(22KO)1無効試合」の戦績と、7月の王座決定戦では和気慎吾(29=古口)を4度リングに沈めた豪打。KO率約39%の小国は2013年3月にその和気に、ダウンを奪われてのTKO負けを喫しているだけに、当然かもしれない。

 

 だが角海老宝石ジムの萩森健一マネジャーは、これこそが王者が小国からのオファーを受けた理由なのだと言う。「グスマンはKO率100%の記録を伸ばして、ビッグマッチにつなげたいのでしょう」

 

 強敵と対戦して記録が途絶えるより、自分が倒した相手に倒された選手なら楽々倒せる。グスマンは現金で受け取った和気戦のファイトマネーを、凱旋帰国した空港で盗まれる災難に遭った(今回は振り込み)。日本の他の選手からより好条件でのオファーも受けたというが、それを蹴って小国を選んだのは完全にナメ切っている証拠だ。

 

 しかし、陣営としては王者のそんな思惑に勝機を見いだしている。「判定で逃げ切ればいい、という戦い方はせず常に前に出てくるはず。そこにチャンスがあれば、と思っています」(萩森マネジャー)。本番までに「僕が6―4で有利、と思えるようになれば」と言う小国が大番狂わせを起こせるか。