【ボクシング】田中恒成 自虐ネタで統一戦狙う

2016年11月01日 16時30分

フエンテスのパネルを手に、田中は控えめにVサイン

「最速王者」が自虐ネタで下克上を誓った。前WBO世界ミニマム級王者の田中恒成(21=畑中)が大みそかに、モイセス・フエンテス(31=メキシコ)とのWBOライトフライ級王座決定戦(岐阜メモリアルセンター)に臨むことが31日、発表された。昨年5月に日本最速の5戦目で世界王者になった田中が2階級制覇達成なら、WBOスーパーフライ級王者の井上尚弥(23=大橋)と並ぶ国内最速タイ記録(8戦目)。“怪物”と肩を並べる快挙を狙って快気炎…と思いきや「大みそかは、すごい選手がいっぱい出る。僕はその中で間違いなくショボい部類」(田中)。

 

 すでに発表された前WBAスーパーフェザー級スーパー王者・内山高志(36=ワタナベ)のリベンジマッチやWBАライトフライ級王者の田口良一(29=同)のV5戦に加え、今後は井上、WBAフライ級王者の井岡一翔(27=井岡)らの試合の発表も見込まれる。

 

 田中は昨年大みそかのミニマム級V1戦でテレビの全国中継がなく、今年も現時点では未定だ。その現実を冷静に受け止め「自分が(年末に)最高の試合をするとか言っても仕方ない。でも、この先、一番になれるようにしたい」と言う。

 

 さらに「世界戦といっても『最高峰』を決める試合じゃないと思う」として、IBFライトフライ級王者の八重樫東(33=大橋)とWBА同級王者の田口に対し「僕が王者になれば、相手として見てもらえるかな?」と、王座奪取後の統一戦実現を訴えた。

 

 昨今はビッグマウスが先行するボクサーも多い中で、この潔さは、ある意味立派。同じく控えめな性格の八重樫や田口との対戦は面白いかもしれない。