「亀田三兄弟」の三男で元WBO世界バンタム級王者の亀田和毅(25=協栄)の国内復帰戦が大みそかにも行われる見込みであることを協栄ジムの金平桂一郎会長(50)が17日、明らかにした。

 和毅は所属だった亀田ジムが活動停止に陥ったため国内で試合ができない状態が続いていたが、今月7日に協栄ジム所属となったことが発表された。15日(日本時間16日)にはメキシコで約1年ぶりの試合となるノンタイトル10回戦を行い、1回TKO勝ち。この試合の映像を見た金平会長は「スピードも乗っていて、調子がいいことが分かった」と満足げな表情。その上で今後の見通しを「来月には必要な書類などを揃えて、JBC(日本ボクシングコミッション)に選手ライセンスの申請をしたいと思っています」と話した。

 JBCと亀田三兄弟は国内で活動できなかったことによる損害賠償などで法廷闘争中だが、金平会長は「和毅のライセンスとは別問題。申請は認められると思っています」との見解だ。正式に交付されてからマッチメークに取りかかることになり「海外で成長した姿を早く日本のファンに見せたい」として、早ければ大みそか決戦など年末の興行でリングに上がらせたい意向。和毅は活動の拠点をメキシコに置いているが、金平会長は今後もそのスタイルの継続を認める方針だという。

 金平会長のもくろみ通りに進めば和毅にとっては2013年12月以来、約3年ぶりの国内試合となる。一方でJBCは和毅へのライセンス交付に含みを持たせているが、“亀田家の最終兵器”はどのようなボクシング人生を歩んでいくことになるのか。