WBCダブル世界タイトルマッチ(16日、エディオンアリーナ大阪)の調印式が14日、大阪市内で行われた。

 メーンのバンタム級で王者の山中慎介(33=帝拳)が同級1位のアンセルモ・モレノ(31=パナマ)を相手にV11をめざす試合には、ボクシングメディアで最高の権威を持つ米「リング」誌のベルトもかけられることになり「今日初めて見たけど、新鮮。持ち帰りたいという気持ちになった」(山中)と気分も高まった様子だ。

 1年前のV9戦は大苦戦の判定勝利だったが「前回以上にはっきり差をつけて、もう少しのパンチが当たればKOする自信はある」とKO宣言した。

 セミでは元WBCバンタム&フェザー級王者の長谷川穂積(35=真正)が3階級制覇をかけて、スーパーバンタム級王者のウーゴ・ルイス(29=メキシコ)に挑む。

「見た目は好青年ですね」と王者の印象を語って笑いをとった長谷川は「3階級制覇、とかは後からついてくるもの。先に勝って山中選手にバトンを渡したい。ファンに喜んでもらえる試合をして、王者になれたらいいですね」と意気込みを語った。