元WBC世界バンタム&フェザー級王者の長谷川穂積(35=真正)が3階級制覇に挑むWBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ(16日、エディオンアリーナ大阪)が、日本のボクシング中継では初めて「4K」で放送される。

 王者ウーゴ・ルイス(29=メキシコ)に挑む一戦に向けて10日に練習を公開した長谷川は「後は減量だけなので、体調を崩さずにベストなコンディションをつくりたい」と話した。

 地上波(日本テレビ系)で放送されるかは、同日行われるWBCバンタム級王者・山中慎介(33=帝拳)のV11戦次第になるが、「スカパー!」では独占生中継される。しかも「4K」による中継はフルハイビジョンの4倍の解像度とあって、より鮮明な映像がお茶の間に届く。

 懸念されるのは、凄惨なシーンもクリアに映し出されること。金額ベースでは販売総数の約半分を占める4Kテレビの売れ筋は、50~60型の大型画面。流血や失神KOのシーンが流れる可能性もあることを考えれば「アップは控えめにする配慮が必要かもしれませんね」(関係者)。

 特に長谷川は世界戦での3敗がメッタ打ちにされてのTKO負け。こうした心配も無理はないかもしれないが、長谷川は「勝つ準備は、できている」と、きっぱり。歓喜の3階級制覇シーンを鮮明に、ファンに届ける。