WBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(23=大橋)が同級1位、ペッチバンボーン・ゴーキャットジム(30=タイ)とのV3戦(9月4日、神奈川・スカイアリーナ座間)に向けた調印式を2日、都内のホテルで行った。

「いつもと変わらず、落ち着いた感じで調整できた」と話した井上は、判定に終わった5月のV2戦を踏まえ「プロとしてやっている以上は毎回(KOを)意識している。チャンスがあれば狙いたい」とKO防衛への意欲を見せた。

 またセミでプロデビューするロンドン五輪バンタム級銅メダリスト、清水聡(30)。井上の弟で前東洋太平洋Sフライ級王者の拓真(20)も一緒に会見。清水は初のプロのリングに向けて「3ラウンドだったアマとは試合の長さ(今回は6回戦)が短距離走とマラソンぐらい違う。グローブも薄いし、アマのことは忘れて戦いたい」と抱負を話した。

 また今回を「世界前哨戦」と位置づけた拓真は「相手が何もできないぐらい圧倒して勝ちたい」と意気込みを話していた。