WBAのダブル世界戦(31日、東京・大田区総合体育館)の調印式と計量が30日に都内で行われ、出場する4選手が一発でパスした。

 メーンのライトフライ級は王者の田口良一(29=ワタナベ)と同級1位の宮崎亮(28=井岡)は両者ともリミットちょうどの48・9キロ。

「どういう展開になっても、打ち合いになっても勝つ自信はある」と話した田口に対し、宮崎が「日本人対決を盛り上げるために、王者にはもっと“吹いて”ほしいですね~。気合入れてこないと負けますよ」と挑発する場面があったが、王者は「いろんなタイプの人がいますから」と軽く流した。

 スーパーフライ級は王者の河野公平(35=ワタナベ)はリミットちょうどの52・1キロ。同級1位のルイス・コンセプシオン(30=パナマ)は100グラムアンダーだった。

 当初は白いグローブをリクエストしておきながら、この日になって黒への変更を要求したコンセプシオンは、河野より身長で9・9センチ、リーチでは11センチ劣ることについて「インターネットでチェックしてくれ。俺は何度も自分より背の高い相手をKOしてきた」とアピール。一方、河野は「挑発されるのは亀田(興毅戦、昨年10月)で慣れましたから」と涼しい顔だ。

 両王者とも相手を気にすることなく「いい試合をして、内山(高志)さんの復帰を待つようにしたい」と、4月にWBAスーパーフェザー級スーパー王座から陥落した偉大な先輩がリングに戻ることを心待ちにしていた。