ボクシングのダブル世界戦が8日、東京・有明コロシアムで行われ、IBF世界ライトフライ級王者・八重樫東(33=大橋)は同級11位の挑戦者マルティン・テクアペトラ(26=メキシコ)に2―1の判定で辛勝し、王座初防衛に成功した。

 防衛に成功した八重樫だったが、試合後は反省の弁しかなかった。良かった点を問われると「ない」と断言。その上で「減量までの過程は良かったが、それを試合で生かすことができなかった。序盤、硬かったですよね。考えていることと体が離れている感じだった。もっと高いパフォーマンスを発揮できるように調整してきたのに。結局、自分のやることを貫けなかったのが一番ダメだった」と悔しそうに話した。

 今後に向け「何がいけなかったかは正直分からない、何かが悪かった。それを見つけて修正していきたい」と話した八重樫。「もっと圧倒できる試合ができるように頑張りたい」という言葉通りの試合を、次の防衛戦で見せたいところだ。