WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(4日、島津アリーナ京都)で、王者の木村悠(32=帝拳)は同級5位のガニガン・ロペス(34=メキシコ)に0―2で判定負けを喫し、初防衛に失敗した。

「商社マン王者」はいいところなく敗れた。試合が始まると、動きが硬い。ロペスが終始手数で上回り、8回終了時の公開採点は0―3で、ジャッジ2人は6点差と大差がついた。防衛するにはKO勝ちしかない状況に追い込まれ、9回から必死にぺースを上げたものの追いつかず、ロペスに王座を奪われた。

 夢だった世界王座を3か月あまりで手放した木村は「初防衛戦の雰囲気にのまれてしまったかもしれない」とうなだれた。商社勤めと二足のわらじを履くサラリーマンボクサー。「リングでやったことが全て。今後のことはゆっくり考えたい」と悔しさを押し殺した。