協栄ジムの元トレーナー、新井史朗氏(42)が会長を務めるK&Wジムが横浜市内にオープンし、17日に記念パーティーが開催された。

 20年のトレーナー経験で携わった世界王者は勇利アルバチャコフ(WBCフライ級)、オルズベック・ナザロフ(WBAライト級)、亀田興毅(協栄ジム在籍時の獲得王座はWBAライトフライ級)や佐藤洋太(WBCスーパーフライ級)ら合計6人。そうそうたるビッグネームが並ぶ。

 駆けつけた佐藤洋太氏(31)は「できる限り協力していきたい」とエール。WBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(22=大橋)も「自分の地元(座間市)からも近いし、一緒にボクシング界を盛り上げていけたら」と祝福したが、新井会長はジュニア世代の育成にも意欲を示してきた。

 協栄ジムは都内有数の繁華街、歌舞伎町や新宿2丁目から至近距離。子供が通うような立地ではなかったが、今回のジムは横浜市北部のベッドタウン。駅から徒歩2分ほどというロケーションで、新井会長は若年ボクサーの増加に期待する。

 ジムと同じ建物内にはサウナやプールも併設。減量中のボクサーにとっては練習後サウナに直行できるのはありがたい限りだ。ただ、サウナなどはジムと関係ない一般の人も利用するのでタトゥーはご法度。「ジムも(入会は)ダメとなるでしょうね」(新井会長)。かつては漫画「あしたのジョー」に代表されるようにボクシングジムには“荒くれ者”のイメージが強かったが、すっかり様変わりしたようだ。