大みそかV11 内山が狙う100万ドルボクサー

2016年01月05日 10時00分

内山高志

 ボクシング界は昨年末もタイトル戦ラッシュで盛り上がった。12月29日はWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(22=大橋)が豪快KOでV1に成功、八重樫東(32=大橋)もIBF世界ライトフライ級王座を奪取して3階級制覇を達成。大みそかはWBA世界フライ級王者の井岡一翔(26=井岡)とWBA世界ライトフライ級王者の田口良一(29=ワタナベ)がV2、WBO世界ミニマム級王者・田中恒成(20=畑中)がV1にそれぞれ成功した。

 そんななか、5年連続の大みそか出陣となったWBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(36=ワタナベ)は圧巻の3回TKO勝利で11度目の防衛に成功。“KOダイナマイト”の貫禄を見せつけた。今春には念願の米国進出を実現させる意向で、すでに元WBA世界フェザー級スーパー王者のニコラス・ウォータース(30=ジャマイカ)がV12戦の相手候補に挙がっている。

 次戦の舞台が米国となった場合、現地での実績がない内山は、税金なども考慮すると国内での防衛戦と比較して手取りのファイトマネーが下がる可能性が高い。内山も「それは仕方ない。セミとかで人が入っているところでやれば知名度は上がるし。(逆に)いい試合で勝っても評価が上がらなかったら意味がないと思う」と夢をかなえるためには覚悟の上だ。

 実際、米国で結果と内容を残していけば、すぐに取り返せる。初戦のファイトマネーは30万~40万ドル(約3600万~4800万円)を予想する声があるが、渡辺均会長(65)は「勝てば倍、倍になっていく可能性もある。まず目指すは向こうで100万ドル(約1億2000万円)ですね」とアメリカンドリーム実現の期待を寄せた。

 陣営は今年中に3戦を理想としており、年内にも具志堅用高氏の持つ連続防衛日本記録V13を超えるV14をもくろむ。その舞台も米国となれば、それに恥じない“値段”がつく可能性もありそうだ。