WBA世界フライ級王者の井岡一翔(26=井岡)は23日、大みそかのV2戦(エディオンアリーナ大阪)に向け練習を公開した。4月に3階級制覇を達成した試合で判定勝ちしたファン・カルロス・レベコ(32=アルゼンチン)との再戦で“格の違い”を見せつける。

 9月のV1戦から約3か月という試合間隔にもかかわらず、約200ラウンドのスパーリングを行ってきた。井岡は「自分がさらに強くなっているのがわかる」。万全の体調で狙うのは、2011年2月にWBC世界ミニマム級王座を奪取した時のような、ボディーによるKO勝利だ。

 ボクサーがボディーで倒されるのは、最大の屈辱。レベコを返り討ちにするには、同じ判定勝ちでは物足りない。一翔は対戦が決まったときから「白黒はっきりさせたい」と話していたが、それがボディーで倒すということだった。父・井岡一法会長も「ボディーアッパーで、向こうが体を起こすようなのを当てたい」と語る。

 世界戦では13年9月のWBAライトフライ級V2戦以来、KO勝利がない。現在はテニスのノバク・ジョコビッチ(28=セルビア)を参考に、小麦粉による炭水化物の摂取を控える食事法で体調もよく、豪打で15年を締めくくる。