元3階級王者の亀田興毅(28)が2日、日本ボクシングコミッション(JBC)職員の監禁訴訟裁判での勝訴を受け、滞在中の米国・ラスベガスからテレビ電話会見を行い安堵の心境を明かした。

 裁判ではJBC職員が2013年9月に高松市で開かれた次男・大毅(26)の世界戦前のグローブ交渉をめぐり、興毅と三男・和毅(24)に監禁、暴行されたとして提訴。だが東京地裁は9月30日に「監禁や暴行はなかった」と請求を棄却し、逆に名誉を傷つけられたという亀田兄弟の訴えを認め同職員に320万円の支払いを命じた。

 興毅は「真実が明らかになって、一つの答えが出た。ボクサーの拳は凶器。どつくとか何があってもすることはない。結果が出てひと安心している」とコメント。

 4階級制覇がかかるWBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(34=ワタナベ)とのタイトル戦(16日=日本時間17日、米シカゴ)に向けた合宿では100ラウンド近いスパーリングを積んでおり「集中はできますね。ボクシング漬けで」と自信をのぞかせた。