【タイ・ラチャブリ7日発】WBO世界バンタム級王座決定戦12回戦で、同級1位の赤穂亮(29=横浜光)は2位で元王者のプンルアン・ソーシンユー(27=タイ)に2回1分8秒でKO負けし、王座獲得に失敗した。

 赤穂は、ロープ際で組み合ってバランスを乱したところに強烈なパンチを顔面に受け、リングに崩れ落ちた。得意の強打を放つことなく、5分持たずに失神KO負け。控室で悔し涙を流し「最後のパンチは全然見えなかった。記憶をなくしたのは初めて。自分の実力がなかった。それだけです」と完敗を認めた。進退については「これから考えます」とだけ述べた。日本人ボクサーのタイでの世界戦はこれで通算19敗1分けと未勝利のまま。2012年の大みそか以来2試合目の世界戦となった赤穂も、“鬼門”を破れなかった。