田中恒成 5回TKOで格の違い見せた「今、世界王者にホントになりたい…攻めて、攻める」

2022年06月29日 21時16分

新王者となった田中恒成(東スポWeb)
新王者となった田中恒成(東スポWeb)

 強い男が帰ってきた! WBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級タイトルマッチが29日、東京・後楽園ホールで行われ、元世界3階級制覇王者で挑戦者の田中恒成(27=畑中)が同級王者・橋詰将義(28=角海老宝石)を5ラウンド(R)2分52秒TKOで下し、新王者となった。

 髪を編み上げたニューヘア「コーンロウ」。その髪形だけでなく、ボクシングスタイルも「超攻撃型」に一新して臨んだ元世界王者。序盤は相手のボディー、ジャブをもらったが、焦らずじっくり勝機を待った。2R後半から徐々に反撃を開始し、3Rに入ると一気に手数を増やした。コーナーに追いつめてパンチを浴びせる猛攻。そして5R、強烈な右で相手の目の上をカットすると、最後はパンチを畳みかけてレフェリーが試合をストップした。

 勝利の直後はコーナーポストに上って両手を上げた。会場からは「コーセー!」と大歓声。新型コロナウイルス感染対策として「大声禁止」のアナウンスも、この日ばかりは効き目がなかった。元世界王者が完全に主役の座を手にし、格の違いをまざまざと見せつけた。

 試合後、リング上でマイクを手に「自分の中でたくさん悩んで原点に戻って、スピードを生かして攻めて攻めて。ディフェンスもテクニックも完璧なボクサーではないですけど、3階級取ってきた自信がありますし、もともとの僕は泥臭くても最後に勝利をつかむスタイル。これからも攻めて攻めて攻めまくります」と話した。試合前は「この舞台は俺には合わない」と言い放ったが、勝利後は「試合前なので強気のコメントはしますが、本心でもあります」と振り返った。

 2020年大みそかにWBO世界同級王者の井岡一翔(志成)に8回TKO負け。プロ初敗戦を喫して4階級制覇に失敗すると、世界戦から遠ざかった。

「早く世界のリングに帰って、世界チャンピオンに今、ホントになりたい。それに向けて頑張ります」

 世界最速タイの12戦目で3階級制覇した男。今後は大激戦区のスーパーフライ級で4階級制覇を目指し、再び攻める。

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