世界バンタム級3団体統一王者の井上尚弥(29=大橋)が27日、東京・千代田区の日本外国特派員協会で記者会見を行った。

 日本ボクシング界の「最高傑作」として世界中から称賛されるモンスターはスーツ姿で登壇。この日は海外記者を含めた多くのメディアが集まり、様々な質問が寄せられた。

 9月のRIZIN大会で格闘家の朝倉未来とエキシビションマッチで対決するボクシング元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(米国)について、海外記者から「彼が行うエキシビションでボクシングに注目が集まる半面、バカにしているとの意見もある。プロボクサーとしてどう思うか」と問われると、井上は「この質問はすごく難しいところですが…」と言いつつ、以下のような見解を述べた。

「自分的には気持ちは半々ですね。いい面もあれば、そうでない面もあるのかなと思います。でも、こうしてメイウェザーが日本に来て試合することで注目度も集まりますし、ボクシングも広まりますので、いいところもあると思います」

 一方、19日に東京ドームで行われた〝キック界の神童〟那須川天心とK―1エース・武尊との一戦については「日本人として、日本人の最強2人が戦った試合に関しては自分ももちろん見ていましたし、刺激を受けることもありました」と話した。

 また、この先に東京ドームで戦いたいか?との質問には「この間の東京ドームの試合も拝見したんですけど、あまりに遠すぎて(笑い)。試合が見られないという状況に陥るのではないかと思うので、広くてもさいたまスーパーアリーナあたりがちょうどいいのではないかなと思います」と持論を示した。