ボクシング界を席巻するWBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級統一王者・井上尚弥(29=大橋)が思わぬ波及効果をもたらしている。

 日本人初の世界3団体統一に加え、最も権威ある米専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(階級を超えた最強ランキング)1位を達成。いまやボクシング界の枠を超えて脚光を浴び続ける中、モンスターの後輩志願者が続出中なのだ。都内のジム関係者は「かなり多くのアマチュア有望選手が大橋ジム入りを希望しています」と実情を明かす。別のジム関係者も「明らかに井上尚弥の影響ですよ。今後も大橋ジムを目指す人が殺到するでしょうね」とモンスター効果に驚きを隠せない。

 現在、同ジムには元K―1王者・武居由樹(25)が所属しており、ボクシング転向以来4戦無敗(4KO)の強さ。次戦(8月26日、東京・後楽園ホール)で東洋太平洋スーパーバンタム級王座に挑戦する。また、今春からジム所属となったアマチュア10冠のホープ・今永虎雅(22)は29日に後楽園ホールでプロデビュー予定。プロ転向会見では「上を目指せるジムって考えた時に大橋ジムが一番良かった。強い選手ばかりで練習中の活気もすごい。そんな中で練習したらもっともっと強くなれる」と希望に胸を膨らませていた。

 こんな状況に大橋秀行会長は「こんな幸せなことはない。選手に感謝したい」。同ジムをさらなる隆盛に導くであろう井上は16日に更新したツイッターで「大橋ジムで良かった」と投稿した。今後も〝ミライモンスター〟たちが殺到しそうだ。