敵地で強さを証明した。WBA世界ライトフライ級王座統一戦が10日(日本時間11日)、メキシコ・グアダラハラで行われ、スーパー王者の京口紘人(28=ワタナベ)が同級王者エステバン・ベルムデス(26=メキシコ)に8ラウンド(R)TKO勝利。4度目の防衛とともに王座統一に成功した。

〝アウェーの洗礼〟を受けながらも屈しなかった。序盤はベルムデスのパンチを防ぎつつ、左右のアッパーやフックなどを織り交ぜて優位に立つ。3Rに相手が頭部から出血する場面もあったが、その後も冷静に攻め続けた。

 ところが、6Rにバッティングで減点となり会場に大ブーイングが起こる。さらに7Rには後頭部へのパンチで減点。それでも動じなかった京口は8Rに怒とうのラッシュで打ち合いを制した。

 試合後のインタビューでは「本当にタフな試合で素晴らしいタフなファイター相手にしっかりKOで勝てたことをすごく誇りに思います」と安堵の表情。また、反則については「少し厳しいと思った」と本音をのぞかせたが、ベルムデスに対し「失礼な行為をしてしまった。僕自身、すごく真剣だったのでそこは謝りたいと思って謝りました」と謝罪したことを明かした。

 2戦連続で海外の防衛戦を制した京口。「改めてメキシコファンのみなさんの前で明確な勝利を挙げることによって、自分の価値が高まるかなと思ったので真剣に戦いました」と振り返った。

 気になる今後に関しては「他団体のチャンピオンも素晴らしいファイターがたくさんいるので、そういうファイターと最高の舞台で戦いたいと思います」と統一戦にも意欲満々。WBC同級王者の寺地拳四朗(30=BMB)との対戦は実現するのか…。