WBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(29=大橋)が12日、WBC同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)との3団体統一戦(6月7日、さいたまスーパーアリーナ)を前に、今後のプランについて言及した。

 この日はジムワーク後に8回のスパーリングを消化。「モチベーションが高い中でのバンタム級の調整はすごくうまくいっている。モチベーションさえあれば、自分にはバンタム級が一番適正階級だなと思う」と手応えを口にした。すでにドネア戦後のプランも描いており「先の話になりますが」と前置きしながらも「もしドネア戦をクリアすれば(WBO世界同級王者)バトラー戦など、そこは選択肢が広がると思っています」と4団体統一に意欲を示した。

 所属ジムの大橋秀行会長(57)とも、4団体統一に向けた話し合いを進めている。「もともと4団体王座統一戦は選択肢として外していないです。4団体王座統一戦はやれるものならやりたいと思っています。やれる可能性も高いと思っています。(大橋)会長とも話していますが、英国に行ってもいいと思っています」ときっぱり。その上で「今はドネア戦に集中して、その先に進めればと思っています」と決意を述べた。

 偉業への道筋はできつつある。まずはドネア戦に専念し、一歩ずつ階段を上っていく。