早くも〝モンスター〟が圧倒だ。WBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(29=大橋)とWBC同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)の3団体王座統一戦(6月7日、さいたまスーパーアリーナ)まで1か月を切る中、入場チケット一般販売が14日正午からスタートする。主催する大橋ジムの公式サイトで販売される予定で、最高額22万円のチケットはすでに完売。ファンは2019年11月以来の再戦に胸を躍らせているが、下馬評では井上が断然優位のようだ。

 ボクシング界で最も権威ある米専門誌「ザ・リング」が公表するバンタム級ランキングは王者・井上、1位・ドネア。力量は拮抗し、まさに〝両横綱〟といった雰囲気だが、英ブックメーカー「ウィリアムヒル」のオッズ(11日現在)は井上1・16倍、ドネア4・75倍、引き分け21倍と差は歴然だ。さらにSNSで勝敗予想をする有識者の大半も「井上有利」とみており、ライバルに大きく差をつけている。

 勝って当然と思われるプレッシャーを楽しむかのように、井上は自身のインスタグラムで軽快にシャドーする動画を公開。ツイッターでも「素晴らしいイメージと動きが出来てる。。期待を超えてみせる」(原文ママ)と自信満々だ。プロ通算22戦全勝(19KO)のモンスターに現状で死角は見当たらない。