村田諒太に勝機はあるのか? 現役王者・寺地拳四朗が考えるゴロフキン〝攻略法〟

2022年04月08日 05時15分

会見を終え、ゲンナジー・ゴロフキン(左)とグータッチを交わす村田諒太(代表撮影)
会見を終え、ゲンナジー・ゴロフキン(左)とグータッチを交わす村田諒太(代表撮影)

 現役王者が考える〝攻略法〟とは――。WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(36=帝拳)とIBF同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)の王座統一戦(9日、さいたまスーパーアリーナ)が、いよいよ秒読み段階に入った。戦前の予想もヒートアップする中、本紙はWBC世界ライトフライ級王座を奪回した寺地拳四朗(30=BMB)を直撃。「もし1日だけミドル級の体になったら?」と聞いてみると…。

 すでに多くの元王者や専門家が世紀の一戦を占っているが、現状では「GGG(トリプルG)」の勝利を予想する見方が優勢だ。下馬評は高くない中で、村田に勝機はあるのか。

 先月19日に前王者・矢吹正道(緑)を3ラウンド(R)KOで下して王座を奪回した拳四朗に「もし1日だけミドル級の体になったら、ゴロフキンにどう挑むか?」と問い掛けると、王者は間髪を入れずに「序盤からいきますね」と答えた。

「たぶんゴロフキンは最初からあまり来ないと思うんです。だから、まだ序盤のフワフワしている時に勝負をかけたい。3Rまでに仕留めたいですね。ゴロフキンは打たれ強さもあるので、長いこと打ち合いたくはない。中盤を過ぎたら厳しいと思います」

 実際、村田自身も公開練習後に「1R目が勝負」と予告しており、考え方は一致。また、拳四朗は具体的な戦術として「足を使うスタイルだと(体を)浮かされ、押されるだけ。だから足を止めて、先にプレスをかけたい。距離を取るより、どんどん(中へ)いったほうがいい」と接近戦を推した。

 このスタイルは拳四朗自身が先月の王座戦で実践。従来のアウトボクシングから大幅に変更し、勝利をつかんだ。その経験を踏まえ、接近戦の有効性を次のように力説する。

「ゴロフキンのパンチは角度がすごい。耳の後ろに当てたり、まさかそんなところから…ってくらい本当にいろんな角度から打ってくる。意図的にやっていますね。それにパンチが硬いんです。これは芯がブレずに打っている証拠。だから相手から離れるのではなく、接近しながらウィービングとかで頭を動かし、パンチを殺すんです」

 拳四朗はファイトスタイル変更の特訓中、頭を振ってパンチの芯を外す練習を徹底。これが見事にハマったといい、同じ戦法でゴロフキンのパンチを封じられると断言する。さらに相手の弱点と言われるボディーについて「単発ではなく右アッパーや右フックから打って、上下に散らすのが一番いい」と指摘するなど、打倒GGGの青写真を思い描いている。

 もちろんゴロフキンも研究に裏打ちされた万全の対策を立ててくるはず。村田も簡単に倒せる相手でないことは百も承知だろう。果たして決戦の行方はいかに――。

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