ボクシングWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(19日、京都市体育館)で敗れ、王座陥落となった矢吹正道(29=緑)は、まさかの大胆なスタイル変更を見せた挑戦者・寺地拳四朗(30=BMB)に脱帽の様子だった。

 矢吹は「あんなインファイトしてくると思わなかった。自分も練習で相手が足使ってくる練習をしてたんで。右も一発も打たずに終わりましたね」と肩を落とす。1ラウンド(R)開始早々に圧力をかけてKOを狙ってきた挑戦者に「もっとジャブ主体で来てくれるとかなと思ったんですけど。足を使うというより、逆に攻めてプレッシャーかけられたんで。そこはちょっとビックリしましたね。どうしようかなって。拳四朗選手のフットワークをつぶす作戦やったんで、それがいきなり狂ったのが一番デカいですね」と敗因を挙げた。

 その一方で自身の今後については「わかんないです。今回に全てをかけていたので」と話すのみ。前王者のまさかのスタイル変更にしてやられた格好だが、果たして再起はあるのか。