
大橋ジムに2人目の〝モンスター〟誕生か。アマチュアボクシング10冠の今永虎雅(たいが=22)が15日のプロ転向会見で早くも大物ぶりを見せつけた。スーツ姿で登場した今永は「得意パンチは今までダウンを取ってきた左ストレート」と名刺代わりの自己PR。同ジムにはWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(28)が所属するが「正直、好きな選手とか目標の選手はいない」と言い切った。
王寺工高時代は史上初の8冠に輝き、東洋大進学後も2つのタイトルを獲得。アマ通算126戦113勝(23KO)の実績を残した。強さのルーツは大阪・河内長野市の〝格闘一家〟にある。極真空手の経験がある父の勧めで5歳でキックありの「グローブ空手」を始め、パンチに磨きをかけるため中学からボクシングに入門。弟、妹も同じ道を歩んだ。
兄弟げんかは日常茶飯事。「メッチャしましたね。でも、お互いに格闘家なので殴り合いはなかった」と言いつつも「蹴り合いでした」と笑う。実際にキックボクシングを目指した時期もあり、K―1への憧れもあったという。
今後は4月26日にプロテストを受け、デビュー戦は6月を予定。大橋秀行会長が「サウスポーでパンチも強いし、ディフェンスもうまい。彼ならライト級という厚い壁の中で世界を狙える」と太鼓判を押す〝大物ルーキー〟に今から注目だ。
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