東日本ボクシング協会は25日に総会を開催し、新会長にセレスジムの小林昭司氏(48=元WBA世界スーパーフライ級王者)を選任した。任期は今年4月1日から2025年3月31日までの3年となる。

 就任が決定した小林会長は「コロナ禍で各ジムが大変な思いをしている。ただ一番大変なのは試合が中止になったりする選手。選手のことを考え、いろいろな意見を出してもらいながら東日本(ボクシング)協会がまとまっていければ」と決意表明した。

 就任にあたって、キッズの育成のさらなる徹底、競技の底辺拡大のための4回戦、6回戦の充実、アマとのより良い関係構築、日本ボクシングコミッション(JBC)との関係強化と4つのマニフェストを掲げた。JBCとの関係には「言うべきことは言いながら、一丸となって他の格闘技に負けないボクシング界をつくっていきたい」と語った。

 また、JBC側と亀田3兄弟との訴訟問題にも言及。前日に東京高裁の控訴審判決でJBC側に計約1億超円の支払いを命じられたが、深刻な財政難が懸念されるJBCは今後の対応を模索している。小林会長は「(個人的な)意見として厳しい判決が出たなと。ただその件は記事などでしか目にしていない」としたうえで、「JBCとまだ話ができていないので近く話し合いの場を設定する。選手が試合をできなくなる状況だけは絶対にしないことを第一に考えている。とにかくJBC側の話を聞いてから」と語るにとどめた。