ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)のV5戦が正式決定した。興行を主催する新興プロモート会社「プロベラム」が公式ツイッターで、ポール・バトラー(英国)と4月22日に英リバプールで行うと発表。先月にWBOからは同23日と発表されていたが、1日ずれる形で開催の運びとなった。

 カシメロはバンタム級4団体統一を目標の一つに掲げるWBAスーパー&IBF世界同級統一王者・井上尚弥(大橋)の相手候補とされているが、昨年12月にUAE・ドバイで行われる予定だったV5戦の前日計量を欠席し、試合が中止となった。王座剝奪も浮上した中、カシメロ陣営は「ウイルス性胃炎」とした診断書を提出し、WBOが「正当な理由」と判断。このためベルトの保持を認められたが、カシメロの度重なる失態に井上は徐々に興味を失いつつある様子をうかがわせている。

 そのカシメロはバトラーとの仕切り直しとなる一戦に向け、米スポーツ専門局「ESPN」によると「防衛に向け、すでに母国のセブ島でトレーニングを行っている」という。インパクトある勝利で、改めて井上を振り向かせることができるのか。