村田諒太 パッキャオの前座を断っていた

2015年04月30日 16時00分

 5月1日に東京・大田区総合体育館でプロ7戦目となる10回戦を行うWBC世界ミドル級7位の村田諒太(29=帝拳)が、6階級王者マニー・パッキャオ(36=フィリピン)の前座試合を断っていたことが明らかになった。何とももったいない話に思えるが、そこには陣営の戦略があった。

 今回の村田の相手はWBO同級15位のダグラス・ダミアオ・アタイデ(24=ブラジル)。初の世界ランカー相手の試合とあって、29日の記者会見では「これから世界を目指す者同士の戦いという意味で大きな試合」と意気込みを語った。

 実は今回の試合は、パッキャオの興行に組み込まれる可能性もあった。フィリピンの英雄は2日(日本時間3日)にフロイド・メイウェザー(38=米国)戦を控えるが、この「世紀のメガマッチ」が決まる前、別の選手とのマッチメークを模索していた段階で、トップランク社が村田にアンダーカード出場の打診をしていた。

 だがパッキャオが出る興行となると、前座の前座。1~2試合目に組み込まれる可能性もあり「客もまばらで、テレビにも映らない試合では…」との陣営の判断で、見送られた。

 とはいえ、パッキャオと同じトップランク社がマネジメントしている以上、今後も同様のオファーが来る可能性はある。その時、どんな扱いをされるかは自身の“商品価値”による。それを高められるかは己の拳次第。「まずはベストを尽くすことだけを考える」という村田にとって、今後のステップアップをかけた重要な一戦となりそうだ。