WBC世界スーパーフェザー級王者の三浦隆司(30=帝拳)が24日、“神の左”習得に意欲を見せた。

 元IBF世界フェザー級王者ビリー・ディブ(29=オーストラリア)とのV4戦(5月1日、東京・大田区総合体育館)に向け練習を公開した三浦は「相手がどうのこうの、じゃなくてまずは自分のボクシングをやること」と話した。意識したのが「左の精度を上げること」。そのお手本はジムの先輩で同じサウスポーでもあるWBC世界バンタム級王者・山中慎介(32)の“神の左”だ。

 16日に行われたV8戦をテレビ観戦した三浦は「矢を射抜くような左ストレートがすごかった。できるなら、そういうパンチが打ちたい」と宣言。「ボンバー」とも称される三浦のパンチは、本人も言うように「(山中とは)質が違う」が、2011年1月にWBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(35=ワタナベ)に挑戦(当時の所属は横浜光)した時はダウンを奪ったほどの破壊力。これに山中の正確性が加われば怖いものなしだ。

 フジテレビ系列で放送される今回の試合は、地元・秋田では初めて地上波で中継される。「田植えの季節で見に来られない人もいるので、ありがたいです」(三浦)。「あきたこまち」でおなじみの米どころから応援してくれるファンのためにも、強烈な「左」で倒す。