元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志氏(42)が自らに向けられた批判に反論した。同氏は昨年大みそかにWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(32=志成)が挑戦者の福永亮次(35=角海老宝石)に判定勝ちした試合を中継したTBSで解説を務め、王者の試合内容を絶賛。これに対して、ネット上では「井岡びいき」「内容はドロー」などと否定的なコメントが書き込まれていた。 

 内山氏は自身のユーチューブチャンネル「内山高志KOチャンネル」の中で「ちょっとモノ申したいことがある」と切り出すと「コメントで内山は解説が井岡寄りだとか、さんざん言われたんですね。井岡のいいところしか言ってないとか、互角だったのに圧勝みたいな言い方をしているとか。ボクシングをやっていた人と、やっていなかった人で見方に差が出ると思う」と異議を唱えた。

 その上で「僕はリングサイドで間近に見ていた。井岡選手はディフェンスがしっかりしていて、あまりパンチを受けていない。当たったらマズイというパンチはもらっていない」「(試合内容が)ドローだったとか言う人もけっこういましたけど、それは絶対にない。あれでドローだったら、ボクシングの勝ち方が分からなくなる」「ボクシングをやっている周りの皆が、どう見ても井岡の圧勝と言っている」と反論を展開した。

 一方で、挑戦者の福永については「あの頑張りがあったから(試合が)12ラウンドまでいって面白くなった。まだまだ強くなれるんじゃないかな。ぜひ世界タイトル(の試合)をもう1回やって、取ってもらいたい」とエールを送った。

 最後に内山氏は「皆が皆、褒めた感想だと面白くないと思うんで。ジャンジャン批判、受け付けますからね」と懐の深さを見せて締めくくっていた。