いよいよビッグマッチまで1週間を切った。WBAスーパー&IBF世界バンタム級タイトルマッチ(14日、東京・両国国技館)で統一王者・井上尚弥(大橋)はIBF世界同級5位のアラン・ディパエン(タイ)と対戦。最高額15万円のプラチナチケットはすでに完売され、早くもファンの興奮は高まりつつある。

 今大会は試合以外にも見どころ満載。中でも注目はボクシング界初の試みとなる〝ドレスコード〟が設定されたことだ。当日の来場者は「白」の服が推奨され、会場全体を真っ白な世界観で統一する「ホワイトパーティー」を実施。主役の井上は真新しい赤のガウンでリングに登場する予定で、観客の「白」と井上の「赤」が合体し、会場全体で「日の丸」をつくる演出がなされる。運営者サイドは「会場の一体感を演出する日本で例のない試み。もともと井上選手はファンや観客に対して熱い思いを持っており、新しいエンターテインメントを実現しようという思いが一致した」と説明する。

 とはいえ〝白限定〟となると、ややハードルが高い。一部のチケット保有者からは「会社帰りでスーツの場合はどうすれば…」との困惑の声も漏れる。そんな疑問を運営者にぶつけると「もちろん、白以外でも大丈夫なのでご心配なく」とニッコリ。ドレスコードといっても、あくまで推奨であって義務ではない。スーツ客に対しては「白いワイシャツを下に着て、盛り上がったら上着を脱いでいただければ(笑い)」とレクチャーしてくれた。

 当日は「ひかりTV」と「ABEMA PPV ONLINE LIVE」のPPV(ペイ・パー・ビュー)で生配信予定。画面越しにも「日の丸」が確認できるかもしれない。